無角和牛(無角和種)と対面
料理長(店長)である父は、おそらくおよそ20年前に母と共にここを訪れました。私は今回初めてでした。父から写真と併せて「ほんっと、かわいい」と言われてたのでその想定はしていましたが、想定以上だったために「うわーかわいいですね♪」と、おそらく人生で初めてのテンション&言葉を発してしまいました。
この2頭は阿武町が試験的に行なっている阿武町で育てた牧草のみで育てている無角和牛(無角和種)です。臆病な性格で1頭だとストレスが強くなってしまうため、必ず2頭以上の部屋にしているとのことです。
人間の私たちからすると牧草(更に枯れてる)の何が美味しいのかさっぱりわからないと思いますが、みなとても美味しそうに食べています。自分たちの鼻で牧草を押しやってしまうので、まとめて与えず、分割して与えているようです。通気性が高く、衛生面も徹底されてるため、想像以上に臭いがなくて驚きました。
牛の糞はここで堆肥になります。午前中、この機械が前後にスライドしながらかき混ぜてます。奥の方に湯気が立っているのですが、それは発酵している証のようです。
触ってサラサラ、匂いは全くありません。
牛舎から車で10分ほどのところに、最近刈り取ってしまったようで今はないのですが、牧草地があります。今後の展望として、循環のサイクルをできる限り阿武町の中で完結させたいとのこと。外部から調達する穀物(コーンなど)の割合を減らし、この場所で収穫されたイタリアンライグラスなどの割合を増やしていく試みをしています(冒頭の2頭など)。
種付をされた母親牛は放牧されます。人間と同じでおよそ10ヶ月ほど、出産までできる限り自然な環境で過ごします。
定期的に行なっている検査の時には、(お腹の中に子供がいるにも関わらず)結構な速さで走ってくるのだそうです。人もですが、のびのびマイペースで過ごすのがやはり大事だと思います。
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無角和種振興公社の藤尾さん、無角和種振プロジェクトの渡邊さん、ご多忙の中2時間にも渡り道中さまざまなご解説のもとご案内いただき誠にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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